フリーの校閲者である入江冬子は、同業者たちが集まる飲み会に参加していた。普段から酒を飲まず、人と関わることを避けている冬子は、周りの会話のペースに乗ることができない。数少ない友人で仕事相手でもある石川聖に「冬子っていつも何してるの?」と聞かれるが、親しい人や趣味のない日常を語るだけ。そして、誕生日である12月24日ですら何をするでもなく、ただ真夜中に散歩をするのが毎年の過ごし方だと話す。一方、聖は自分も似たようなものだとしながらも、食事やセックスをともにするだけの相手は複数人いると打ち明ける。何もない日々をひとりで過ごす冬子と、自身の欲望に忠実な聖。ある日、冬子はふとしたきっかけで三束みつつかという年上の物理教師と知り合う。そこから、冬子の日常が少しずつ変化していく……。